青春スケッチ★犬飼い編

雑種の女の子・ラブリー(4歳)散歩が大好きな甘えっ子です。

「あ、おウチに帰ろうっと」

ラブリーは可哀想なことに、飼い主が忙しかったり

または短気で怒りっぽかったりするので、

いつも自分で納得して散歩を終了するということができていない。

なんだか知らないうちに誘導されてたとか、

ガッと抱えられて連れて行かれるとか、

ほら、車に乗って、乗って、などと言われて仕方なくとか、

最悪の場合はハーネスをぐっと掴まれてとか、

もっと最悪の場合は首輪で引かれて、とか。

 

それが今日は飼い主が時々

「帰ろう、帰ろう。」と言いながらも

ラブリーの気が済むまで付き合ったので、

理想の散歩時間の倍以上かかってはいるけれど、

ラブリーは自分の意志で

「あ、もう帰ろうっと。」と家に帰ることができた。

 

 

ラブリーも嬉しかったと思うけど

飼い主はもっと嬉しくて、少し涙を流した。

散歩が上手くいかないときに泣くこともあるけど

今日のはうれし涙で気分は最高だ。

 

 

こんな風に散歩を終わることができるのが

当たり前になる日がきっと来るから

がんばろうと思った。

 

 

こんなことができたのは、飼い主が

心に余裕があったからで、

なぜ余裕があったかというと、

明日休みだからで、休みの前の日の晩酌の

材料の買い物をあらかじめしていたからだし、

散歩の前に一口食べるおやつを、

チョコレートやクッキーではなく

スプーン一杯のピーナツバターにしたから、

という気がする。

 

飼い主は砂糖が甘いものが大好きだけど、

砂糖が入ったものをたくさん食べると凶暴になるので、

ラブリーのためにも砂糖は摂らないのが良い。

 

 

それから、散歩の前に心を落ち着けて、

「ラブリーは友達なんだから、意思を尊重してあげたい。」

と思って本人に気づかれないようにそっと見つめた。

 

 

犬を「穏やかで落ち着いた犬にしたい。」と思っていたけど、

その前に自分が穏やかで落ち着いた人になりなさいよ、

と自分で自分にツッコミを入れた。

 

 

そういう意味で犬を飼うのは大変だし、

至らない自分が変わる苦しみを経て初めて

犬の素晴らしさが本当に解るのかもね。

 

 

こんな日の割合は当分は少ないだろうけど、

希望は捨てないようにしよう。